2009年10月03日

無題 #1

プライベートな事なんだけど、
この日記に残しておきたいので書こうと思う。

8月下旬、
小3の娘が左股関節が痛くてたまらないと言い、
足を引きずって歩き始めた。

夜だったので夜間の当番病院へ。

レントゲンを撮ったが、
子供にありがちな成長痛か関節炎の可能性があると診断され、
通常ならば3、4日で痛みは治まるだろうとの事。
痛み止めの薬を処方して貰い、
ちょっと安心して家に帰った。

しかし痛み止めはあまり効果は無く症状は悪化。

そのうち一人での歩行が困難となり、
小学校を休み始めた。

ちょっと不安になり別な整形外科へ行きMRI検査。

確かに股関節に炎症が見受けられ、
1週間程度薬を飲みながら自宅で経過観察となった。

でも1週間後も痛みは変わらず、
完全に一人では歩く事が不可能となった。

寝た後にも股関節に激痛が走って、
いきなり泣くようにも・・・。

この経過を受けて整形外科から、
北大病院の股関節専門医宛の紹介状が出され、
そこへ行く事になった。

すると診察を受けたその日から即入院。

病名はあえて伏せるが、
少々大変な疾患の可能性があるという。

もしもその疾患と正式に判定された場合、
完治までには数年を要する。

もちろん普通の小学校へは通学出来ないので、
専門の施設が整った学校へ転校となる。

とにかく元気な子供で、
病気にかかる事も殆ど無かったので、
このような事態になるとは、
全く想像していなかった。
自分も気楽に考え過ぎていたかも知れない。

この日からベッドに寝た状態で牽引治療が始まった。

これは1日中左足に重りを付けて、
股関節と足の骨の摩擦を減らすという物。
起き上がれるのは、
トイレやお風呂に行く為の車椅子移動の時だけとなった。

勿論退院のめどは全く分からない。

そして入院が決まった時に自分が思った事を、
子供に話した。

「この入院生活を写真に撮っていい?」

本人にとっては不本意な姿だし、
もちろんいい顔はしなかった。

「でもさ、いつかオトナになった時に、
 こんな事もあったね〜って、
 懐かしく思える日が来ると思うんだよね。
 今は凄く辛いだろうし、オレも見るのが辛いけど、
 これからの人生の中でとても大切な記録になるからさ。
 撮影しておかない?」

娘は笑って首を縦に振った。

次の日、
カメラを持って病院へ行った。

選んだのはレンジファインダーのカメラ。

シャッター音が小さくて、
ボディも一眼レフのように仰々しくないので、
撮られている事に対しての意識が低くなる。

それに撮る方の意識も、
一眼レフより優しくなれるしね。
これは結構大事。

そしてこれが撮影した最初の1枚。

091002.JPG

なかなか良い顔だよ。
悲愴感は全く無い。

こうして入院生活は始まった。

竹本英樹/Hideki Takemoto
http://www.hidekitakemoto.com

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posted by タケモト at 02:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする